社会情勢の変化にも伴って、また、子供の成人後の生き方の選択肢をより広げるという観点からも、小学校受験を目指す家庭が増えています。
受験をする本人がまだ極めて年齢の若い子供であるため、大学受験、高校受験などと比較すると、そのシステムは大きく違っています。
どのような準備が必要で、受験の当日までにどんな取り組みをして行けばよいのかという情報を正確に得て実践していく必要があります。
また、本人だけでなく両親をはじめとする周囲の心構えも、一般的な受験生のそれとは異なり、独特のものが必要とされます。
まずは必要な情報をキャッチし、自分たちの場合にしっかりと当てはめ、それに対応して、合格まで全員が一丸となって努力していく、という姿勢が必須であると言えるでしょう。
受験によって見られる子供の資質とは
一般的には受験というと、子供の学力を判断するものと思われがちですが、小学校受験ではそれ以上にかなり広義な判断によって、合否が判定されます。
この学力という点でももちろん評価され、ペーパーテストに該当する試験ももちろんあるのが普通です。
これには出題傾向と対策が存在し、また学校によっても特色があるため、専門の塾などの指導機関で経験を積まなければなりません。
学力というよりも、考える力、応用力の部分をより重視した試験である事が多いので、日頃から質の高い授業を繰り返し受けさせ、子供が本来持っている資質を伸ばすような教育を与えていく事が必須となります。
この他にも、運動能力やコミュニケーション能力など、人間的なトータルの力を試される場であると認識しておく必要があります。
入学審査の対象は子供だけではない
この他に、小学校受験の中でもとりわけ有名校になると、受験する子供の両親はもとより、祖父母の情報も提出しなければならない学校も少なくありません。
このような学校は家柄の良い家庭の子息、令嬢を積極的に入学させ、学校の雰囲気や教育の質を高める努力をしているため、親子面接でも職業や収入状況なども質問されます。
また、受験に対して積極的に協力する姿勢があるかどうかも見られているとする意見もあり、準備を開始する何年も前からそれは始まっていると言えます。
仕事や家庭の事情から、学校が事前に開催する保護者会などに参加するのが難しい場合でも、用心には用心を重ね、できるだけ都合をつけて参加する事、受験を優先する事が、より高い合格率を獲得するためには必要不可欠であると言えます。